間取り

木造住宅で使用する尺、寸、分の尺貫法を早見表で簡単解説

こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。

 

今回は木造住宅の購入を検討中の方に覚えてもらいたい木造住宅ならではの寸法表記である尺貫法に関して解説しようと思います。

とはいっても、木造住宅では尺貫法の全ての単位を使用するわけではないので、今回は住宅工事に使用する単位だけに絞って説明をしていきます。

 

そして尺貫法は覚えてしまえば簡単なのでぜひ最後まで読んでみてください。

 

この尺貫法を理解していただければ、これから木造住宅を建てる方や検討中の方などに、図面を見やすくなったり、工事現場で見学時に理解がしやすくなったりします。

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木造住宅で使用する尺貫法とは

日本の住宅で昔からの伝統工法といえばもちろん木造になります。

京都や日光などの昔からの有名建築ももちろん木造建築です。

このことからも日本での木造建築の歴史が長いということは何となく分かると思います。

 

そして日本の木造住宅といえば在来軸組工法という工法が伝統の工法になります。

軸組工法とは柱と梁を使用した構造で補強材に筋交いという斜めに入れる材で作られる工法のことをいいます

下の2枚の写真が軸組み工法の作りになります。

 

よく、木造住宅で在来軸組工法と比べられるのがツーバイフォー工法で、こちらは壁を立てて、壁自体が構造体となる工法となります。

このツーバイフォー工法はアメリカが発祥の工法なので、日本の家づくりは軸組工法がいまだに主流となっています。

下の写真がツーバイフォー工法の作りになります。

そして尺貫法はこの在来軸組工法で主に尺貫法を使用します。

ツーバイフォー工法でも日本では間取りを決める際に尺貫法を使用しています。

 

現代では長さの単位としてmmやcm、mなどを使用すると思いますが、昔は1mとか100cmとかでなく、3尺や4寸5分などの尺、寸、分を単位として使用しました。

 

正確には尺貫法は長さだけでなく、面積や重さ、体積などいろんな単位で利用されていました。

しかし今回は住宅に関して内容なので、とりあえず長さだけに絞って説明をしていきます。

住宅で使用する長さの尺貫法

住宅工事で使用する尺貫法の単位で長さが1番使用します。

木造住宅に使用される尺貫法で長さを表す単位は下記の4種類です。

 

『間(ケン)、尺(しゃく)、寸(すん)、分(ぶ)』の4単位です。

その中でも尺が1番使用する機会が多いので尺から解説します。

 

尺(しゃく)

1尺(しゃく)=10寸=30.303cm=303.03mm

 

1尺は約30cmです。

なので3尺で約90cm(正確には910mm)となります。

 

寸(すん)

1寸(すん)=10分=3.0303cm=30.303mm

1寸は約3cmということになります。

 

では先ほどの尺と組み合わせると、
1尺5寸はmmになるでしょうか?

 

正解は455mmです。

 

分(ぶ)

1分(ぶ)=1/10寸=3.0303mm

 

1分は約3mmとなります。

なので、1cmという数値は尺貫法では使用せず、
近い数値で表すと3分は約9mm、4分で約12mmとなります。

 

間(けん)

1間(けん)=6尺=1.8182m

 

1間は現場で使用することは尺、寸、分に比べると使用する機会は少ないですが、覚えておくと便利なので説明しておきます。

尺などとは違って、1間は6尺となります。

そして6尺は約1.8mです。

この6尺=1.8mは住宅でよく使用する寸法になります。

なので6尺=1.8mを1間という単位でまとめてしまうことができます。

 

間、尺、寸、分を簡単に理解する方法

ここまで間、尺、寸、分を説明しました。

しかし、これらの単位は慣れないと非常に使いにくいです。

どうしても一般の人はmmやcmに慣れているので1分が3.0303mmなんて分かりにくいです。

なので簡単に理解してなれるように解説をします。

 

小数点は気にしない

3.0303mmとう細かすぎる数値を覚える必要はありません。

3mmでいいです。

そうすれば、もう少しわかりやすくなります。

1尺=30cm

1寸=3cm

1分=3mm

と覚えましょう。

小数点以下はややこしいので省略して覚えましょう。

 

3の倍数として考えよう

小数点をなくした事で先ほどの寸法を見るとお気づきだと思いますが。

尺、寸、分は全て3の倍数なんです。

なので、全て3の倍数で考えれば非常に簡単です。

 

3の倍数なので、5cmとか10cmなどのmm単位の切りがいい数値は部や寸では表現しにくくなっています。

1分=3mm 2分=6mm 3分=9mmのように3の倍数と覚えれば簡単に理解できます。

木造住宅でよく使用する数値を覚えよう

木造住宅は尺、寸、分を用いて間取りを決める基準となったり、いろんな商品や材料の規格の寸法にもなっています。

なので、次に木造住宅で頻繁に使用する規格の決められた数値を紹介します。

 

木造住宅では細かい計算をするより、決まった数値を理解してしまった方が図面や工事現場を見に行くときに活用できると思います。

 

木造住宅は3尺グリッドで作られる

木造住宅は3尺グリッドで設計されます。

この時の3尺はmm単位では910mmと思ってください。

センチだと91cmです。

 

つまり柱の位置や廊下や階段の幅などは3尺を中心として考えられています。

 

なので3尺を中心に木造住宅は図面を見ると理解しやすくなります。

 

木造住宅の図面で3尺(910mm)を確認をしてみる

では実際に図面を見てみましょう。

図面は間取りがわかる平面図という図面を見ます。

自分の新居の図面があればそれを見てもいいでしょう。

図面がない方は私の新居の図面があるのでこちらで確認していきましょう。

 

柱が3尺おきに立っている

図面の壁の中に四角の×の表記がたくさん書いてあると思います。

この×印の位置に建物の柱があります。

そして、この柱は3尺間隔で入っているのがわかると思います。

構造的に4.5尺や6尺間の時もあります。

 

トイレの広さや廊下、階段、物入など3尺内で作られている

では次にトイレと廊下、階段、物入を見てみましょう。

トイレの大きさは幅が3尺で奥行きが6尺です。

つまり3尺×6尺(910mm×1820mm)というグリッドでトイレの大きさが決められています。

これは一般的な木造住宅のトイレの大きさといえます。

 

次に廊下にある物入の大きさをみてみましょう。

奥行きがトイレと同じで3尺、幅が3尺+3尺の半分の長さなので4尺5寸になります。

つまり物入の大きさは910mm×1365mmということになります。

 

また、廊下は柱と柱の間に作られているので、廊下はこの3尺の中を通るわけです。

そして階段の幅も同じで3尺です。

 

3尺を基準に頻繁にでる寸法を早見表で解説

3尺(910mm)間隔で木造住宅はできているということは理解していただけたと思います。

では、もう少し話を進めようと思います。

 

3尺を基準として2倍や1/2倍なども覚えておくとより木造住宅を理解しやすくなります。

なので、簡単に分かるように早見表にしてみます。

数値倍数
1尺5寸   455mm1/2倍
3尺    910mm1倍
4尺5寸   1365mm1.5倍
6尺    1820mm2倍

3尺を基準と考えたら、他にこの3種類の寸法も頻繁に使用する寸法なので、覚えておくといいと思います。

 

1尺5寸 455mm

1尺5寸(455mm)は3尺の1/2倍になります。

なので柱と柱が3尺なのでその中間で455mmということになります。

そして柱と柱の間に細い四角の表記があると思います。

これは間柱という柱とは違う部材が入っています。

この間柱は構造としての役目はなく、主な役目は石膏ボードなどのビスを止めたりするための柱と柱の中間の柱となります。

 

そして、この間柱は3尺間隔に入っている柱の真ん中にあるので、3尺の半分で1尺5寸となります。

 

4尺5寸(1365mm)6尺(1820mm)

4尺5寸と6尺は間取りで表記されることが多いです。

一般的な住宅の仕様だとトイレや物入などでも6尺などが使用されます。

また、フローリングの1枚の長さや石膏ボードなども6尺で作られています。

木造住宅で使用する尺、寸、分:まとめ

  • 小数点以下はややこしいので省略して覚えましょう。
  • 1分=3mm 2分=6mm 3分=9mmのように3の倍数と覚えれば簡単
  • 下記の4パターンは頻繁に使用する数値なので覚えてしまった方がいいです。
数値倍数
1尺5寸 455mm1/2倍
3尺 910mm1倍
4尺5寸 1365mm1.5倍
6尺 1820mm2倍

今回は木造住宅の中でも今の時代でも使用される尺貫法に関して長さの単位を解説しました。

尺貫法はmmに換算すると1分が3.0303mmなど慣れないと理解しにくいですが、小数点を省いて考えたり、3尺、1尺5寸、6尺など頻繁に使用する寸法を中心に覚えれば、図面が見やすくなったり、現場でも非常に便利になります。

 

なので、住宅の購入を検討中の方は、この記事をきっかけに必要最低限だけでも尺、寸、部の使い方を覚えてみてください。

きっとマイホームのことを更に理解できて楽しく家づくりを進めていけるでしょう。

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