現場監督の知識

欠陥住宅を作る工事現場は自分で見抜け 確認すべき9のポイントを紹介

一生に一度といわれている住宅ですが、そんな一生に一度の夢のマイホームがもし欠陥住宅ではないのかと不安になる人は少なからずいると思います。

 

誰もが欠陥住宅なんて求めていません。

例えば自分の新居の工事現場が整理整頓ができてなく、ごみが散乱されていたら、より不安になると思います。

 

私たち購入者は夢のマイホームが一生に一度の買い物でも、販売している住宅メーカーや工事を担当している現場監督や大工さんは何10棟何100棟建てた中の1棟なのが現状なんです。

 

それでも、お客様の今後住んでいる住まいのためにと、「一期一会」で頑張って新居を作ってくれる監督さん、営業さん、大工さん他たくさんの職人さんはいます。

 

でもそんななか、自分の儲けしか気にしなかったり、仕事にプライドがない人も残念ながらいます。

なおっぺ
なおっぺ

職人って気難しそうだけど、基本はみんな根がいい人がばかりです。

でも、中には残念な職人も当然いるんです……

 

住宅を契約する際、

「腕のいい大工さんでお願いします」とかお願いしていませんか?

でも、残念ながらお客さまが大工を指名することはほとんどできませんし、これを言ったからって大工を選ぶのになんも変わりません。

 

大工さんは今担当している現場の完了時期と、新しく入ることができる現場のタイミングで振り分けられるのがほとんどです。

なので、どの大工さん、職人さんが入るかはほとんどが運しだいなのです。

 

では、そんな一生に一度の買い物である新居を運で決まった職人さんに任せていいのでしょうか?

 

もちろんダメです。

 

とは言っても素人が現場のことを口出しすることもできず、ましてや適切に工事をしてくれているかの判断も工事中は特に付きにくいです。

 

なので、今回はそんな住宅の工事現場で素人でも簡単に分かる、

「欠陥住宅を防ぐための工事現場の見るべきポイント」をご紹介します。

 

このポイントというのは、専門的な知識がなくてもしっかりと現場が管理されているか、ルールやマナーが守られている現場なのかをチェックするためのポイントになっています。

 

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そもそも欠陥住宅はなぜ生まれるか

ポイントの前に欠陥住宅に関して少しお話しておきます。

欠陥住宅といっても欠陥にはいろいろな事象があります。

 

どの住宅メーカーも欠陥を住宅を作りたいわけではもちろんありません。

 

では、なぜ欠陥住宅が生まれてしまうのか?

 

それは大きくは以下の3点にあります。

  1. 職人の技術不足
  2. 検査担当者のチェック、検査の漏れ
  3. 欠陥を放置

 

職人の技術不足

そもそも住宅は工事するのは住宅メーカーの社員ではありません。

全て職人が作っています。

この職人が技術、知識、経験不足から不具合品を作ってしまうということです。

 

いくら優秀な現場監督が管理しても、作り手がへっぽこでは良い住宅は絶対にできません。

なおっぺ
なおっぺ
逆に現場監督がへっぽこでも職人さんが優秀ならいいお家って結構できるんですよね。

 

なので、欠陥住宅を作らないためにも職人の技術は非常に重要となってくるわけです。

 

検査担当者のチェック、検査の漏れ

この場合の検査担当者とは現場監督や、第三者の検査員だったりします。

優秀な職人でも人間です。

たまにはミスもしてしまいます。

しかし、人が暮らす住宅でうっかりは許されません。

 

なので、職人のミスをなくすためにも工事のチェックや検査があります。

 

しかし、このチェック、検査が適当だと職人さんのミスを気づくことができずにそのままになってしまいます。

そして怖いのが適切の是正がされていないのにも関わらず検査が終わったということで合格品としてお引き渡しがされてしまうということです。

なおっぺ
なおっぺ
検査書類やチェックシートには「合格」となっていても実際のお家は見落とされた欠陥がそのまんまなんて可能性も……

 

欠陥を放置

最後にこれは一番悪質です。

欠陥、不具合が起きていることを気づいているにも関わらず適切に対応をしないということです。

現場の者は気づいているのに、時間がない、面倒などで放置。

これはもう訴えてもいいレベルですが、私が現場監督現役のころに実際に聞いたことがあるのでここに書いています。

 

この欠陥の放置も職人が気づいているのに監督にバレないように隠すパターンと、現場監督が多忙のため放置したり、うっかりで忘れたりなどいろんなパターンがあります。

 

欠陥住宅ができる理由として大きく3点ご紹介させていただきました。

つまりは、「欠陥住宅というのは管理できていない現場で発生する可能性が非常に高い」です。

なので、住宅メーカーが適切に現場を管理しているか、大工さん、職人さんに任せっきりや、現場監督がキャパオーバーで回り切れていない現場ではないかなど見抜く必要があります。

 

さてここから本題です。

「素人の方でも良い現場なのか、悪い現場なのか、欠陥住宅を作るような管理できていない現場なのかを見極めるポイント」をご紹介して行きます。

自分で見抜け 現場で見る9のポイント

このポイントは主に以下の2点から出しています。

  • 現場が現場監督により適切に管理されているか
  • 住宅メーカーがルールやマナーを厳しく義務付け現場を引き締めて管理をしているか

つまりは、監督、会社が何もせず、職人任せで好き放題できる現場になっていないかということです。

 

ではポイントを見ていきましょう。

 

1. 仮設トイレは普段から清掃されてきれいか

1番簡単に手っ取り早いのが、トイレを一度開けて清掃状況を見ることです。

誰でもトイレ掃除は好きではないですよね。

ましてや、複数の人が使うトイレなんて掃除したくありません。

 

でも管理されていない現場は誰も掃除せず、ほったらかしで汚いです。

良い現場は監督が指導をし清掃担当を決めるなど適切に管理をしています。

むしろ良い職人さんになると自ら率先して清掃を行います。

なおっぺ
なおっぺ
口が悪い大工さんでも、率先してトイレ掃除をし、「いつお客さんが来てもいい状態にするんだ」といったときには感動しました。

 

 

2. 建物の玄関はキレイにしてるか

現場といってもお客様のお家です。

その玄関をゴミや泥だらけは良くありません。

良い現場は泥落としのマットを設置したり、常にほうきで掃いてきれいな状態になっています。

ちなみに上の写真は我が家の工事現場の写真です。

工程としては上棟工事が終わったばっかりの状態です。

上り口に緑のマットと泥落としが親切に設置されているのが分かります。

 

3. 清掃道具は常備されているか

清掃道具を現場で準備しているかで、清掃が職人主体なのか施工会社、監督主体なのかがわかります。

現場を良くしようと考える会社や監督は自分たちで清掃道具を準備して、現場を良くしようとします。

 

しかし全く清掃道具を準備していない工事現場は清掃道具を持ってきた職人だけが清掃するというということで、完全に人任せです。

 

例えばトイレの清掃道具がなければ、清掃がでいないのでもちろん掃除をしていないということです。

あとは全面道路を掃除するようのブラシやホウキもないとおかしいです。

前面道路は工事車両の出入りですぐに汚れて、近隣への迷惑にもなるので常に清掃できるようにしておかなければいけません。

 

しかし、清掃道具がなければ近隣への配慮もされていないということになります。

 

4. 外の材料は丁寧に養生してあるか

材料は室内だけでなく、外に置くことがあります。

この材料をきれいに養生しているか見てみましょう。

*養生とは材料を汚したり破損させないように努めることを言います。

 

外の材料の養生の仕方はブルーシートでの養生がほとんどです。

このブルーシート養生が適切にされているか見てみましょう。

 

段ボールがびちゃびちゃだったり、木材が雨に濡れているなんてのはさいあくです。

また、ブルーシート養生はきれいに材料を覆って養生しているかもポイントです。

ビシッとしわがなくきれいに養生しているとそれだけでいい現場なんだと思います。

 

雨の日にあえて現場を見に行くのもいいと思います。

 

上の写真は私の新居に外壁材がされたときの写真です。

外壁材が丁寧にビニールによって養生されていました。

その後、工事が始まったら毎日作業終了後に職人がブルーシートで養生をして帰って行ってました。

上の段ボールに入った金物だけ雨に当たってしまいますが、これまでしっかりやってくれているので目をつぶりました。

5. 現場内が整理整頓されているか

整理整頓は何にしても大切なのは分かると思います。

例えば、タバコのポイ捨てや弁当箱や空き缶が管理されていない現場だと

放置されています。

毎日職人が持ち帰って捨てているか、というかこれに関してはもう社会の常識レベルの話だと思いますが、残念ながらあるんです。

弁当箱が放置され、空き缶が玄関近くの足場に並んでいるなんてことが……

 

整理整頓は職人さんの道具にも注意して見てみましょう。

職人さんは工種にもよりますが、たくさんの道具を使用しています。

 

特に職人の中でも使用する道具が多いのが大工です。

大工さんの道具が整理整頓されているか見てみましょう。

バタバタ仕事をしていても、きれいな人は整理整頓を常に考えながら作業をしています。

逆に、整理整頓を一切考えず掃除も一日の最後にまとめてやればいいだろうぐらいの大工もいます。

なおっぺ
なおっぺ
一番ダメな大工は監督に掃除をさせようとする大工です。

こんな大工は話になりません!!

こんな大工本当にいるんです。

 

 

6. 職人の挨拶があるか

現場に行ったら職人に挨拶をしましょう。

これはまず、職人さんお客様が来ましたと伝える意味もあります。

職人によっては電動工具を使用して作業音がうるさい中で作業をしていることがあります。

そんな時に挨拶もしないで急に人が現れたらびっくりして危険です。

それだけならまだいいですが、人がいることに気づかずに刃物を使用していると自分にも非常に危ないです。

存在を分からせるためにも挨拶が必要なんですが、その時に職人の対応に注目しましょう。

 

といっても、職人さんはあまりしゃべるのが得意でない方も多いです。

一般的なサラリーマンなどの会社員に比べると愛想や気遣いも少し苦手です。

 

それでも、ちゃんと挨拶をしてくれたり、気持ちよく迎え入れてくれる職人さんは非常に気持ちが良くいい職人さんといえます。

 

現場に行ったら積極的に挨拶してみましょう。

 

7. 確認表示板は適切に掲示されているか

出典:神奈川県

 

確認表示板とはどのようなものかというと、「建築主、設計者、工事監理者、現場代理人の氏名や建築確認の記載などがある看板のようなもの」になります。

難しく考えないでください。

この確認表示板の意味を理解しろとはいいません。

 

確認表示板がちゃんと掲示されているかを確認してみましょう。

 

なぜなら、この確認表示板は工事中は現場の見やすい位置に設置をしなければいけないという決まりなんです。

これは基本中の基本で建築基準法でも決まっている内容なのですが、無法地帯の現場や、ほったらかし現場では一切掲示されないで工事が終わるなんてこともあります。

 

掲示してないということはそもそもが建築基準法違反です。

ちゃんと法を守っている会社なのかがこれで簡単に分かります。

 

8. 敷地周りにケアネットを設置しているか

出典:旭ハウス工業株式会社

 

上の写真にある青いネットがケアネットと呼んでいる仮設物です。

このケアネットは、現場と近隣との境界部分に主に設置をします。

役目としては、現場からのごみの飛散防止、関係者以外の出入りをさせないためなどがあります。

このケアネットも管理できていない現場は設置すらしていません。

 

良い現場は写真のように支柱1本1本がまっすぐ立っていてネットがピシッと張っている状態が良い現場といえます。

上の写真のようにケアネットがきれいに設置され、奥にある材料もブルーシートで養生が徹底されている現場ではそうそう欠陥住宅も作られないでしょう。

 

9. 足場メッシュシートは設置されているか

ケアネットと同じで足場のネットを設置されているか確認してみましょう。

足場のネットは主に工事現場ではメッシュシートと呼ばれています。

このメッシュシートは非常に大切な役目があり、設置していない住宅メーカーは話にならないレベルです。

 

メッシュシートが張られている理由の1つ目が安全の為です。

職人の足場作業は落下事故などの可能性があり非常に危ないです。また、それだけ安全に気を使わなければいけないんです。

このメッシュシートは足場で作業する職人が落下しないように安全の為に設置しています。

これのメッシュシートがないと足場の外側が落下しやすくなり非常に危ないんです。

 

それともう1つの理由が、ケアネットと同じで工事現場からのゴミの飛散防止です。

例えば上の写真を見ると分かりますが、建物に白い紙のようなものが巻かれていると思います。

これは、透湿防水シートと呼ぶ湿気を通して水を通さない木造住宅では良く見られる建築資材です。

この透湿防水シートは職人が足場に乗りながら巻いていきますが、この透湿防水シートを木っとごみなどが飛んだりするんです。

足場からのゴミの飛散なので少し風があると結構遠くまで飛んで行ってしまいます。

 

また、透湿防水シートなどはまだ軽量でいい方です。

外壁材など重いものが落下した時にメッシュシートがないと最悪近隣の家に飛んで行ったりさいあくは足場の下にいる人に当たって死亡災害なんて可能性だってあります。

 

なので、足場のメッシュシートは絶対に設置をしなければいけないのです。

しかし、管理をおろそかにしている住宅メーカーは足場にメッシュシートが設置されておらず、しまいには足場の部材がスッカスカなんてこともあります。

 

こうなると、管理不足だけでなく労働基準などにもかかわってくるので、この足場のメッシュシートが設置されていない現場の会社は信用できないと思っていいでしょう。

 

9つのポイントは契約前に確認すること

以上9つのポイントでしたが、この9つのポイントは工事現場に関してのポイントになります。

「工事現場だから自分のお家の工事が始まったら確認すればいいんでしょ」では遅いのです。

 

住宅メーカー契約を取り交わす前に確認をすべきなのです。

 

契約前に工事現場の管理ができてるかの確認をする方法は大きくは2点の方法があります。

 

まず1点目が、

現場見学会で確認をする。

住宅メーカーは大体バス見学などといって現場見学会を開いています。

この時に9つのポイントを確認してみましょう。

 

それて2点目が、

近くの工事現場を探してみる。

住宅メーカーはだいたい近くで別の現場があります。

そこをのぞいてみましょう。

といっても、勝手に現場内に入るのは違法なので敷地外からしか確認することはできませんが、ある程度外の様子は確認することができると思います。

 

現場見学会で仮設トイレを除くというのはなかなタイミングが難しいと思いますが、全項目でなくてもいいので、確認できるだけでいいのでポイントを確認してみましょう。

 

ここで、怪しいと思ったら契約を考え直すか、直接営業さんなどに訴えてもいいでしょう。

 

「現場管理ができていないぞ!!」

というお客さんがいたら、住宅メーカーはピリっとして現場管理に気を付けることは間違いありません。

 

陥住宅を作る工事現場を自分で見抜くポイント:まとめ

  1. 仮設トイレは普段から清掃されてきれいか
  2. 建物の玄関はキレイにしてるか
  3. 清掃道具は常備されているか
  4. 外の材料は丁寧に養生してあるか
  5. 現場内が整理整頓されているか
  6. 職人の挨拶があるか
  7. 確認表示板は適切に掲示されているか
  8. 敷地周りにケアネットを設置しているか
  9. 足場メッシュシートは設置されているか

今回は欠陥住宅ができてしまうような管理できていない住宅の工事現場を見極める9つのポイントをご紹介しました。

 

整理整頓など当たり前のことから、現場管理の基本など現場監督の経験がある人でないと気づかないポイントまで上げましたが、この9つは現場管理において基本中の基本です。

 

これを守れていない工事現場を危ないと思っていただいていいです。

少なからず私が現場監督時代にはこの9つは守れていましたので。

 

以上欠陥住宅を作る工事現場は自分で見抜け 確認すべき9のポイント」でした。

 

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