こんにちは、建具職人のなおっぺ@naoppemanです。
DIYや木工をやっていく中で覚えると非常に便利で多用すること間違いなしの工具がトリマーです。
材料の角の面取りでしようし、糸面や、ボーズ面(丸面)、ぎんなん面などの飾り面もトリマーがあれば加工が容易です。
面取りだけでなく、溝の加工をすることができて、ガイドを使用すれば直線だけでなく、曲線や、円形に材料を加工することも可能です。
そんな便利なトリマーですが、今ではいろんな工具メーカーから商品が出ています。
更には、同じメーカーからも性能の違うトリマーがいくつも販売されています。
そんなたくさんある種類のトリマーから
「いったいどれを購入すればいいんだ」
と思っていませんか?
さらには、トリマーの性能1つ1つを調べて比較するのも結構大変なんですよね。
値段もそれなりにするし簡単に決めることができませんし・・・
今回はそんなたくさんあるトリマーから、木工の職人である私が“RYOBIの全5種類に関して比較検証”していこうと思います。
この記事を見ればRYOBIの全5種類のトリマーの違いがすぐに分かりどの性能の商品を購入すればいいのか、検討しやすくなっています。
他にも電動工具を紹介しているので、ご興味があれば一緒に見てみてください。
RYOBIの5種類のトリマーの性能比較
まずはRYOBIのトリマー全5種類を表にして一目で分かるようにしました。
この表を見ていただければ、一目で回転数や、重量などの性能が分かるようになっています。
各性能やオプションに関しての詳しい解説は表の後で説明します。
また表の中の価格は2019/9/2時点のアマゾンの価格を参考にしています。
RYOBIのトリマーを“回転数と、電子制御”で比べる
ここからは上記の表をもとに解説していきます。
まずは、回転数と電子制御に関してです。
回転数が高い方が低いより加工が早くできるので、トリマー自体の動きを早く作業することができます。
更に、電子制御機能搭載されていると、材料を削っているときに回転数が落ちにくい機能があります。
なので、電子制御機能があるトリマーは回転数が落ちないので、もともと回転数が電子制御がないトリマーより低くなっています。
電子制御がないトリマーは回転数が落ちることを考慮して回転数がもとも高い傾向になります。
以上の説明をもとに、
回転数と、電子制御に関してオススメの順位は
TRE-60V>TRE-55>MTR-42>TRE-40=TR-51
上記のような順位になります。
順位の付け方は電子制御>高回転>低回転となっております。
RYOBIのトリマーを“電流と電力”で比べる
電流と電力の違いで分かるのはトリマーの“力”になります。
力がある方が、材料を削っていても回転数が落ちにくく安定した作業ができます。
つまり、回転数が高いトリマーを選んでも力がなければ意味がありません。
また、この力も、電子制御ありだとやはり回転数が落ちにくいので、
電流と電力から見たトリマーの力を順位は
TRE-60V>TRE-55>MTR-42>TRE-40=TR-51
こちらも順位の付け方は、電子制御>高電力>低電力の順になっています。
RYOBIのトリマーを“重さとサイズ”で比べる
重さはもちろん軽いに越したことはありません。
トリマーは片手で作業をする電動工具なので、重いトリマーを使用していると、長い時間の作業が疲れてしまいます。
なので、長時間の作業をすることがある場合こそ、軽量のトリマーを選びましょう。
大きさは特に持ち手部分に注目しましょう。
持ち手部分が太すぎるとこれも手が疲れてまいます。
細いデザインの方が長時間の作業に向いています。
サイズはRYOBIのサイトにも載っていますが、持ち手部分の正確な寸法に関しては記載がないのです。
TRE-55とTRE-40
実際に私の使用しているトリマーはマキタの3707FC
マキタの3707FCに関して詳しくはこちら
作業性という点で順位を付けると
MTR-42> TRE-55=TRE-40>TRE-60V>TR-51
としました。
まずMTR-42は1.1Kgで他のメーカーでもなかなか無い最軽量となっています。
そのあとは細身ボディとなっているTRE-55とTRE-40としています。
RYOBIのトリマーの“付属品”を解説
RYOBIのトリマーには商品によって付属品に違いがあります。
なので、付属品に関して解説をしていきます。
片口スパナ、両口スパナ
これはビットを交換する際に使用するスパナになります。
通常ビットを交換する際は2本のスパナを使用してナットを緩めたり締めたりします。
しかし、RYOBIのトリマーにはスピンドルロックという機能があります。
このスピンドルロック付だとスパナが1本だけの使用で済みます。
なので、ビットの交換が非常に楽な機能となっています。
この機能があるのは、2種類でMTR-42とTRE-60Vになります。
超硬ストレートビット
標準で最初から付いているビットになります。
これを使用すれば6mmの溝を掘ることができます。
面取り等ではまた別でビットを購入する必要があります。
ストレートビットは全商品で付属しています。
ストレートガイド
ストレートガイドはガイドを材料に当てながら直線に溝や面取りを行うことができます。
頻繁にこのストレートガイドを使用するとしたら溝を掘ることに使用することが多くなります。
ガイドの取り付け方を変えればガイドを軸としてトリマーで円形に溝を掘ったり、円形に型を取ることもできます。
このストレートガイドは全商品に付属されています。
タブテールガイド、ナット
タフテーブルガイドは大量に同じ型(テンプレート)を使用して型抜きをするときに使いガイドとナットです。
しかしタブテールガイドはガイドの厚み分加工がずれてしまうんです。
大体1mmほどずれるらしいです。
なので、最初に型をずれを考慮して作っておかないといけないので、私としては不便なガイドかなと思っています。
それなら、タブテールガイドを使用するより、ずれなく加工をすることができる専用のビットを購入することをおススメします。
こちらのビットはガイドベアリング付きストレートビット
また、このベアリングと刃にズレはありませんので、型と全く同じく削ることができるかなり便利なビットになります。
実際に使用した実例をこちらの記事で載せているのでまだ見ていない方は見てみてください。
RYOBIのトリマーの“オプション”を解説
次にRYOBIのトリマーのオプションに関して解説していきます。
ワンタッチクランプ式
トリマーと材料が接する部分のカバーのようなものをベースと呼びますが、
そのベースを固定するときの方法がクランプ式の場合をワンタッチクランプ式といいます。
クランプだと緩めるのと締める作業がスムーズにできるのでビットの出し具合の調整時などで非常に便利となります。
この“ワンタッチクランプ式”はMTR-42とTRE-60Vの2種類で対応しています。
それ以外のトリマーはベースの固定はナット式となるので緩めたり締めたりが少し手間になってしまいます。