お家のアフターメンテナンス

引き戸の隙間風は調整で防げます

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こんにちは、元現場監督のなおっぺ@naoppemanです。

 

今回は新居にこれから住み始める、もしくは住み始めている人たち向けにちょっとした扉の豆知識をお伝えします。

 

それは、引き戸の隙間風を防ぐ調整方法に関してです。

 

意外と住宅メーカーや工務店共にしっかり調整ができていないまま引き渡しをしているの状態が多いです。

なので、新居に入居して落ち着いたらぜひともご自身で確認してもらいたいです。

 

というわけで、すぐにでもできる引き戸の隙間風を防ぐ調整方法を紹介していきます。

 

この記事の調整方法を実践するとこんな引き戸のメリットがあります。

  1. 引き戸からの音漏れが減る
  2. 引き戸の隙間による暖房効率が少し上がる
  3. 引き戸の隙間からの光の漏れが減る
  4. 臭いが伝わりにくくなる

ぜひ読んでみてください。

 

 

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引き戸と開き戸の違いとは

開き戸、引き戸とは引き戸とは横に開くタイプの扉のことです。

それに比べて一般的なのが前後に開くのが開き戸になります。

引き戸は開き戸に比べて横に引くタイプなので扉が前後に開くスペースを作る必要がないので間取りの作りやすさでメリットのある扉のタイプになります。

反対に、扉の枠材との密着が少ない為、脇から見ると明かりが透けてたり、隙間風が通りやすい構造になっています。

実際にこれは我が家の引き戸ですが、見てわかる通り隙間が空いています。

ちなみにこれはトイレの引き戸です。

このままだとトイレのからの音や臭いが漏れることがあります。

なので、このまま隙間が広いということはあまりよろしくないというのが分かります。

引き戸の一部名称

一応これから説明するにあたっての用語の説明をしておきます。

今回調整するのにいじるのが調整ビスです。

そして調整ビスをいじることで赤矢印のモヘアという部材が動くことで調整をしていきます。

 

モヘアとは

モヘアとは中方立(なかほうだて)に付いている扉との間に付いているケバ

ケバした部材です。

だいたいのメーカーの商品はこの調整ビスを回すことでこのモヘアが出たりへこんだりの調整ができます。

ちなみに我が家の扉はパナソニック製の扉です。

 

もし、パナソニックの扉に興味があればこちらの記事を見てみてください。

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確かLIXILなどの大手メーカーの商品なども同じような調整ビスでモヘヤを出し入れします。

 

モヘヤは未調整のままがほとんど

そして、本題がここからですがこのモヘアですが、実はほとんどの現場で調整があいまいなことが多いんです。

というのも、このモヘアが未調整だからといって特に大きな欠陥なわけでもないし、施工ミスでもありません。

なので、とりあえず付いているだけの状態のままなんてのがよくあります。

 

実際に最初に載せた我が家の引き戸のモヘアの隙間はわざと私が隙間を作ったわけでなく入居して一切いじっていない状態です。

 

だからこそ、自分で調整をしてモヘアの良い感じに出さなければいけないのです。

 

モヘアが未調整だとこんなマイナスが

モヘアが未調整で引っ込んだままだといろんなことでマイナスがあります。

私が思いつくモヘアが引っ込んでいるマイナスな点はこんなところです。

  • 明かりが漏れる
  • 隙間風で冷暖房の熱が逃げる
  • 音が漏れやすくなる
  • 臭いが漏れやすくなる
  • 扉の脇から覗ける

ようは扉と扉枠の間に隙間があるから、

「明かり、熱、音、臭い、視線」が漏れるということです。

 

 

例えば、真っ暗にしたい寝室に引き戸から明かりが漏れる、リビングと廊下や玄関へと続く引き戸が暖房効果を下げている、トイレの音と臭いが外に漏れやすいなどなど、これらも多少でもモヘヤの調整で防ぐことができます。

なので、ケバケバのモヘアをちゃんと出して調整をしましょうということです。

モヘアの調整のやり方

では実際にモヘアの調整やり方を紹介します。

やり方は非常に簡単です。

 

マイナドライバーなければ小銭を準備しましょう。

それを使用してこの調整ネジを回しましょう。

ネジを回すと一緒にモヘアがするすると扉側に出てくると思います。

これでモヘアの調整ができます。

 

調整ネジはこのように1か所だけでなく3つ以上は中方立に付いていると思うので、全て回して調整するようにします。

 

モヘアの出し過ぎに注意

光や音を漏らさないためにならたくさんモヘアを出した方がいいじゃんと思うかもしれませんがそれではダメです。

なぜならモヘアを出し過ぎてしまうと、扉や取っ手に当たって開閉時に擦れた異音がしてしまいます。

特に扉より飛び出ている引手の近くは気を付けて調整しましょう。

 

とは言っても、出し過ぎると壊れるわけではないので何度も調整は可能なので何回か扉をスライドさせて異音がしない程度に調整をするのがいいでしょう。

 

引き戸のモヘアの調整のやり方:まとめ

今回は引き戸の隙間が原因で起きる、明かりや、熱、音、臭いの漏れを防ぐ方法をモヘヤの調整でご紹介しました。

あくまでモヘアの調整だけなので、これで完全に隙間がなくなることはありません。

引き戸の構造上ある程度はどうしても漏れます。

 

ですが、多少は防ぐことはできるので、この記事を見た方はさっそく自宅の引き戸をチェックしに行きましょう。

 

もしチェックするときはマイナスドライバーもしくは小銭を忘れずに。