DIY実例紹介

新居のカウンター材を作成する 加工編

ただ今仕事中に自宅のカウンター材の作成しております

前回の木取り編は下から見れます

まだ見てない人は木取り編から見ることをおすすめします

前回木取り編では手押しカンナ、自動カンナ、モルダーを使用し、

材料を製材し終えました

そして今回は、製材した木材を繋いだり、面を取ったり、サンダーをかけたりし、完成まで進めて行きます

建具屋の専門の機械で作っているので、DIYで作るならこの工具がおすすめなんかも紹介していきます^ ^

 

木材を繋ぐ

今回作成するカウンターは350mmや500mm幅の広いサイズの物があります

製材できた最大幅は200mmで幅が足りません

そんなときは木と木を繋ぎます

今回木を繋ぐにはフィンガージョイントという繋ぎ方をします

フィンガージョイントとはこのような繋ぎ方です

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これは左右の手の指と指を交互に繋げるようなジョイントなので

フィンガージョイントといいます

このフィンガージョイントを加工してボンドでくっ付けるほうが、ただ平らな面通しをボンドを付けて、くっ付けるより、がっちり繋ぐことが出来ます

今回は幅が160mm以上の材料は全てフィンガージョイントで繋ぎました

もしDIYで木を繋ぐのであればおすすめはこちらを使用したやり方

ジョイントカッターという工具でジョイントする面に加工し、ビスケットという部材を差し込む方法です

差し込むときにボンドを塗りますが、ボンドの水分でビスケットが木の中で膨らみガッツリ固定されます

説明していますが、私はまだジョイントカッターを使用したことがありません。。。

 

ジョイントしたらプレスでがっちり

フィンガージョイントでしっかりジョイントしても、つなぎ目がしっかりくっついていなかったり、隙間があると、最後にその隙間が見栄えが悪くなってしまいます

そのためにプレスでがっちりと隙間が出ないように押し込みます

 

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このプレス、普段は建具の最後の組み立て時に使用するプレス機なんです

このままプレスして半日置いておけばがっちり固定されます

プレスし終わったのがこちら

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がっちり固定されました

これは木工屋だからできるやり方であって

DIYでやる場合はクランプを複数使い固定をしましょう

ワイドサンダーで一気に平らに

プレスでがっちり固定された材料を次にジョイントの目違いを平らにします

どういうことかというと、フィンガージョイントなどで材と材を繋ぐと、必ず段差ができます

段差といっても0.1mm0.2mmぐらいですが、きれいに平らにする作業を行います

また、プレスした時にジョイント部分からボンドが出てくるので、きれいに拭き取っていますが、どうしてもはみ出ているのでボンドもこの時にきれいに削ります

使用する機械がワイドサンダーというこれまた木工の工場ならではの機械です

これを使用すれば1m近くの材料を一気にサンダー掛けできる凄い機械です

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この中にカウンターを次々に入れていくときれいにサンダー掛けされていきます

この機械がないと鉋でジョイント部分を削って手持ちのサンダーで仕上げていきます

おそらく時間としてはワイドサンダーを使用すると半部以上短縮されると思います

 

長さ、幅のカット

ワイドサンダーを掛け終った状態は、まだ長さ、幅は大きめに作られていますので、

正寸にカットします

使用する機械はパネルソーです

これは会社のパネルソーではないですが、

会社のはデジタルで寸法を指定することが出来るハイテクなものです

このパネルソーを使用して正寸にカットをします

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最後の仕上げ工程

パネルソーで正寸にカットしたら最後の仕上げ工程です。

工程としては

  1. 小口のサンダー掛け
  2. 角の面取り
  3. 仕上げでもう一度サンダー掛け

 

1.小口のサンダー掛け

まずは下の写真のようにカウンターを立てて、小口部分を手でサンダー掛けしますここはワイドサンダーではサンダー掛けできないから自分の手でやります

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またパネルソーでカットした際にオーク材は堅いので切断面が少し焼けてしまいます

なのでその焼けも丁寧にサンダー掛けをします

使用する工具はこちらです

RYOBIのサンダーはコンパトサイズなので片手で作業が出来るから使いやすくておススメです

そしてそれに使用するペーパーがコバックスの糊付のペーパーです

これを使用すれば、毎回サンダーにペーパーを挟み込む必要がなく、ただ貼り付けるだけで済むので非常に楽です

ちなみに普段使用しているやすりの番手は180番です

DIYでも180番がおすすめです

180番があれば段差調整から、仕上げのサンダー掛けまで万能に使えます

もしもう少し荒目なら100番もっときれいに仕上げたいなら320~400番がおすすめです

 

2.角の面取り

小口をきれいにサンダー掛けしたら角をきれいに処理していきます

トリマーという専用の機械で角を処理していきます

今回カウンターは2mm角を落としました

会社で使用しているトリマーです

3.仕上げでもう一度サンダー掛け

最後にもう一度全体を見て傷や、サンダー掛けのあまいところをチェックして全体的にサンダー掛けをします

この後はもう塗装になるのでくまなくチェックします

 

カウンター加工完成

以上の工程を終えて無事に我が家のカウンターの加工が終わりました
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木取りの時の材料から比べると見違えたようなきれいなオークのカウンターが出来ました

またキッチン裏の食器棚の上に棚板を設置予定ですが、棚板はナラ材の集成材にしました

 

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なぜならオークの無垢材で板目を使用すると反りが発生してきてしまう可能性あるので食器を置く場所だけは反りが少ない集成材を使用しようということになり、これまた会社にあったナラの集成材を使用しました

ナラ材はオークと似た材料なので、違和感なく使用することが出来ます

 

次は塗装だ!

カウンターが完成したので、この後は工場の塗装スペースがあるので、そこで塗装をしていきます

もちろん一人で頑張ってこの数を塗ります

仕事終わりに塗る予定なので、おそらく2~3日いや4~5日掛かるかなと・・・

頑張ります。。