家具制作-DIY実例集

②:木工職人が自宅の木製門柱をDIYで制作する 木材加工〜塗装まで

木製 門柱 加工

自宅の門柱をDIYで制作するということで、前回の続きの記事になります。

前回の内容は、

  • 制作する門柱のデザインの決め方
  • 製作図の作成
  • 材料の紹介
    そして実際に施工を始めて、
  • 門柱の基礎部分の沓石の据え付け

上記に関して紹介しました。

前回の記事をまだ未定ない方は下のリンクからぜひ見てみてください。

門柱をDIYで制作する デザイン案~製作図作成 〜材料購入〜基礎部分の据付
①:材料代1万円の費用で門柱をDIYで制作する デザイン案~製作図作成〜材料購入〜基礎部分の据付新居が完成して半年経ちましたが、我が家の外構は砂利と土間だけ業者にやってもらって、それ以外は何も手付かずの状態です。 というのも、...

 

というわけで今回は前回の続きで門柱の本体を作るべく木材の加工に関して紹介していきます。

私自身現在の職が木工の職人なので、正直この木材加工が自分の一番の得意分野になります。

なので、DIYにしてはかなり細かく、そして丁寧に加工をしました。

とはいっても本格的に加工をしていますが、DIYの参考になる内容で解説していきます。

ぜひ木製の門柱を制作を計画中の方には参考になる内容としていますので、ぜひこのまま読み進めてみてください。

 

今回の記事のポイントは
  • 木工職人が作る自作の木製門柱の加工法が分かる
  • 木製門柱の作り方を紹介
  • 沓石の穴に差し込むホゾの作り方を紹介
  • 鉋の便利な使い方が分かる

 

では門柱の木材加工を解説していきます。

 

 

完成品と制作図を再度紹介

門柱 製作図

前回の記事にも紹介しましたが、完成した門柱と、制作するにあたって作った制作図を再度紹介しておきます。

これをもとに木材加工の解説を見ていただければと思います。

 

門柱の木材加工をする

それでは門柱の木材加工を解説していきます。

木材加工に関しては、私が木工の職人というだけあって結構細かい作業が多々ありますが、実際そこまで細かくやらなくても作ることはできるので、安心してください。

 

無駄に鉋やノミなどを使ったりしています。

解説していく順番が実際に加工をした順番にして紹介をしていきます。

 

大まかには下の流れで加工をしました。

  1. 沓石の穴に合うようなホゾ加工を柱材に施す
  2. 柱材の反りを鉋で直す
  3. 板材の長さを切り、パテ埋め、下穴を施す
  4. 材料の角の面取りをする
  5. 塗装前にサンダー掛けをして表面を整える

上の工程の後に塗装をして、組み立てとなります。

柱材2本の反りを揃えるようにする

まずは、門柱の軸となる柱材から加工を始めます。

まず、いきなり加工をするのではなく、材料を見極めます。

というのも、ホームセンターに売っている木材はほとんど反りがあります。

なので、その反りを考慮した木材の加工が必要になります。

今回の場合は、柱材を2本並べて加工をするので、2本の柱材が同じ反りの向きに立つように加工をした方が組み立てのしやすさや、細かい部分の精度が上がります。

 

また、今回柱材は最終的には見えなくなりますが、見える材料の場合は節など木目を見て、表にするか裏にするかなども加工前に決めておくのが基本となります。

木材の加工はます加工前に反りや木目、節などを見てどの向きに木材のどこの面を持っていくかを決める。

ホームセンターの木材の選び方を記事にしました。

よろしければ材料選びの参考にしてください。

┗ホームセンターでSPFやホワイトウッドの木材を選ぶ6つのポイント

 

柱材のホゾ加工をする

柱の反りを見極めたら、次に門柱の基礎部分の沓石に合わせてホゾの加工をします。

このホゾ加工をすることで柱材と沓石の固定が安定して倒れにくくなります。

ホゾは緩すぎても意味がないので少しきつめに作ります。

 

沓石の穴に合わせてホゾの墨をする

ホゾの加工をするためにまず、沓石に付いている羽子板部分の金属から穴までの寸法と、実際の穴の広さをはかります。

この時に測っている道具は、メジャーなどではなくノギスというより精密な測定といろんな場面で想定できる道具になります。

 

 

測定したら、測った幅に合わせて、柱材に墨を付けていきます。

墨付けに使用している道具は直尺と毛引きになります。

どれを使用するか決まりはないですが、これらを駆使して印を付けています。

直尺はストッパー付きで同じ寸法を繰り返し印を付けることができます。

毛引きも、毛引きの毛引き本体から刃物で同じ寸法を印すことができます。

直尺と毛引きの詳しい使い方は下の記事で紹介しているのでよろしければ一緒に見てみてください。

┗ステンレス製直尺とストッパーを使いこなして正確な印を付ける方法を解説

┗【毛引きの使い方】DIYで精度よく平行な線を引く方法

 

こちらが何度か書き直しもありましたが、墨付けが終わった状態です。

墨付けは、刃先で傷を付けるように書いているので、写真だと見にくいので、黒い斜線で分かりやすく書いてみました。

 

沓石の金具と穴の距離に合わせて墨付けしたので、柱材の真ん中にホゾを作るというわけないんですね。

 

 

墨に合わせて丸ノコとノミでホゾを加工する

それでは墨付けをした柱材を実際に墨に合わせて加工をしていきます。

まず、最初に丸ノコとノミを使用してホゾを作ります。

 

丸ノコで何度もノコ目を入れる

丸ノコの刃の深さを墨に合わせて、上の写真のように何度もノコ目を入れていきます。

この時、深さが浅い順に加工をしていくとやりやすいです。

しっかりと直角に丸ノコで目を入れる必要があるので、精度の良い丸ノコ定規があった方がいいです。

 

ノコ目をノミできれいに削り落とす

丸ノコでノコ目を入れたら残った部分を手で割ることもできますが、写真のようにノミでノコ目の残りを削り落とします。

結構気持ちよくガリガリ取れるのでここで細かい技術は意外といりません。

 

一面のホゾ加工が終わった状態

丸ノコとノミを使用して1面の加工が完了した状態です。

この手順で浅い位置から一面一面順番に加工をしていきます。

また、今回は柱材が2本なので2本とも同時進行で一緒に加工をしています。

 

ちなみに1面終わった後は写真の左と右側が同じ深さになるので、左右一緒に加工をして、最後に下側の一番深いところを加工していきます。

 

他の3面も加工して4面のホゾ加工が完了

順々に加工していってこちらが4面加工を終えた状態になります。

しかし、ホゾの加工はこれで終わりではありません。

沓石の穴の斜めに合わせて鉋で斜めにホゾを削り落とす

この門柱の基礎部分に使用する沓石ですが、穴を再度よく見ていただきたいのですが、よく見ると穴の奥の方が狭くなっています。

なので、このホゾままだとホゾが穴に引っかかって奥まで入りません。

 

そこで、どうするかというと、沓石の穴に合わせてホゾを鉋で斜めに削っていきます。

1回で合わせようとすると削りすぎてしまうので何回か合わせながら加工をします。

 

一通りホゾの加工が完了したら一度差し込んでみる

ある程度削ったら、一度沓石に柱材を差し込んでみてください。

もし、最後まで入らなければ、まだどこかがぶつかっているので、再度ホゾを鉋で削ります。

この時、ホゾをよく見ると、ぶつかっている場所は少し石に当たった跡があるのでそこを削るといいでしょう。

 

 

何度か合わせながらホゾを合わせることができると、上の写真のように沓石と柱材がピッタリハマります。

そして、ホゾのおかげで、ビスやボルトを使用しなくても写真のように柱材が自立することができます。

これがホゾの役割ということになります。

 

沓石の羽子板の穴に合わせて下穴を開ける

柱材を沓石に差し込んだ時に、沓石の羽子板の金具に合わせてボルトと、ビスを打つ部分に下穴を開けておきます。

柱材の反りを直す

柱材を最後に反りを鉋で直していきます。

正直ここまで頑張る必要はないと思います。

ただ、私の場合少しやり始めたら、徹底的に反り直しを始めてしまいました。

 

この反り直しはもしやる場合でも、4面やる必要がありません。

なぜなら今回の門柱は柱材の側面に側板と正面に板材を張る2面しか精度が求められません。

残りの2面は門柱の裏で見えることもないし、他の部材を付けることもないので反りを直す必要がありません。

 

反りの直しを徹底的にやった結果写真のような鉋屑だらけになってしまいました……

もし、鉋に興味があって実際に使用したいという方は、下の鉋の記事を見て参考にしてみてください。

初心者向けの鉋の解説や使い方に関して書いています。

┗DIY初心者でも分かる鉋の基本知識と使い方

┗コツされ理解すれば意外と簡単 鉋の刃の研ぎ方を解説

┗DIYで台直し鉋を使用しない簡単な鉋台の下端を仕込む方法を解説

 

側板となる間柱の長さを揃える

側板となる間柱(30×105)はホームセンターで半分にカットしてもらっただけなので、ここで長さを切っておきます。

側板と柱材のホゾを除いた長さが同じなので、柱材の長さに合わせて切っていきます。

ここでコツが、製作図では1440㎜だから1440mmを測って切るのではなく、柱材に間柱を当てて印を付けるのです。

これによってよりより精度が高く柱材と側板の長さを誤差なくピッタリに合わせることができます。

 

実際に上の写真は最後に組み立てている写真ですが、側板と柱材がピッタリの長さに揃えることができているのが分かると思います。

ここの精度悪いと、柱材と側板に段差が付き最後に取り付ける上の板との隙間やガタツキに繋がるので要注意ということになります。

側板の間柱は柱材の長さに合わせてピッタリ合わせることで後々の組み立てた後に見栄えを良くすることができます。

正面に貼っていく板材の加工をする

次に門柱の正面に張っていく板材を加工していきます。

板材は全部で15枚もあるので、同じ作業を毎度15回するので大変ですが、一番見栄えに影響をする部材なので丁寧に加工をしていきます。

この時も柱材と同じく、節や木目を見て、表裏を事前に決めておくことが大切です。

柱材と同じく事前に材料を見極めて表裏を決めておくこと

長さを切り揃える

まずは長さを900㎜に切っていきます。

この時片側だけでなく両側を切って小口部分をきれいな状態にします。

ここの精度も長さにバラつきがあると側板との隙間やガタツキに繋がるので精度が求められます。

 

大きな節などにウッドパテで埋める

ここでまた、私は余計な一手間を加えてしまいました。

それが上の写真のように大きな節などにウッドパテを詰めて補修をしました。

この方が見栄えの悪くなる節を少しでも良く見せることができるのと、抜け節など抜けてしまった部分を埋めることができるのでしっかりパテ埋めをしました。

 

しかし、今回のようにがっつりパテ埋めをすると、乾燥までに半日~1日乾燥が必要なので少し時間を置く必要があります。

ウッドパテの使い方は下の記事で紹介しているので詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてみてください。

┗【傷やへこみ隙間の補修】職人が選ぶ簡単で楽に使えるウッドパテの使い方

 

治具を作って同じ位置に下穴を開ける

組み立て時に板材は柱材にビスで打ち付けますが、ビスを打ちこむ時は下穴を事前に開けておく必要となります。

そして、ビスの位置というのは非常に目立ちます。

ビスの位置がバラバラだと見た目が悪くなってしまうのできれいに並んだ状態でビスが打たれているのが理想です。

 

なので、どの板材にも同じ位置に開けられるように治具(じぐ)というガイドとなる道具を作って下穴を開けました。

 

といってもこの治具の作りは非常に簡単で、板材の切れ端の2辺に当て材を瞬間接着剤でくっつけただけです。

これで一度穴を治具に開ければ毎回、治具を板材に当てて同じ位置に下穴を開けることができます。

治具を作成して同じ位置に下穴があけられるようにしよう。

下穴を開けたら、最終的に上の写真のようにビスを打つ頭部分が埋め込まれるように少しだけ削るような加工をします。

この加工をするには上のような皿取錐という工具を使用します。

この皿取錐を使用すれば、木材の下穴を開ける時にビスの皿部分を考慮した穴を開けることができるので、ビスを打ちこむ部分をきれいに仕上げることができます。

 

 

 

材料全ての角を面取りする

ここまで来たらほとんど加工も終わりですが、最後により仕上がりを良くするために加工をしていきます。

まず、各部材の角を鉋で面取りをしていきます。

 

面取りをすることで、角のバリなどがなくなり、触った時もより安全になります。

特に側板や正面の板材などは見える分であり、触れやすい部分でもあるので丁寧に面取りをしていきます。

各部材をサンダー掛け

最後にここまで加工した材料すべての表面の整えるためにサンダー掛けをしていきます。

全ての材料といいながら、実際には門柱の裏や見えない部分は手を抜いてサンダー掛けをやらなかったです。

ただ、見える部分や触れる部分はちゃんとサンダー掛けをしました。

 

そして、今回もボッシュのランダムサンダーでサンダー掛けをしました。

ヤスリの番手は180番にしました。

外部なのでこれより細かいヤスリまで細かくやる必要はないかなと思います。

下の記事は私の実際に使用している集塵機能に優れたボッシュのランダムサンダーを紹介した記事です。

室内などで使用するときに集塵機能は非常に助かります。

参考にしてみてください。

┗【ランダムサンダーのオススメ】木工職人が選んだボッシュのGEX125-1AE

 

ボッシュのランダムサンダーの半額で購入できて高性能なランダムサンダーも紹介しています。

┗【DIY初心者にオススメ】格安のHolifeのランダムサンダーを木工職人がレビュー

 

 

加工した木材に塗装をする

加工した木材に塗装をしていきます。

塗装の目的は色を付けるだけでなく防虫、防腐、防カビ効果を得るためです。

今回使用している木材は杉材で非常に柔らかく脆くなりやすい材料を選んでいます。

なぜなら、値段が安いというとと、柔らかい為加工がしやすいからです。

脆くなりやすい木材の為、その分塗料で腐りにくくします。

 

今回使用した塗料「キシラデコール」

今回使用した塗料はキシラデコールという屋外用の塗料になります。

キシラデコールは屋外用の油性塗料で45年以上の販売実績がある信頼できる塗料です。

屋外で使用できる塗料なので、高い防腐・防カビ・防虫効果があります。

今回の揃えた材料は全て100均かホームセンターで揃えているので、このキシラデコールももちろんホームセンターで購入しました。

実際にほとんどのホームセンターで売っている屋外用塗料になります。

 

そして、今回はキシラデコールの色をピニー色にしました。

ピニー色は茶色と黄色の間ぐらいの色で、明るめの色になります。

上の写真が実際に我が家の門柱のキシラデコールのピニーで塗った門柱になります。

 

暗すぎる色が嫌なときにはすごくいい色かなと思います。

 

塗装の道具は100均で揃えられました

前回の記事でも道具を紹介しましたが、再度説明しておきます。

塗装の為に用意したハケなど一式は100均で全て揃いました。

今回使用した塗装用の道具は、

  • ローラー式のスポンジハケ
  • 細かいところを濡れる目地用ハケ
  • 塗料を入れるトレー

この3つを300円で揃えることができるので、道具は100均から探してみるのがコストダウンのコツですね。

 

塗装は入念に2度塗り

キシラデコールは木材に浸透させるタイプの塗料になります。

なので、回数を重ねることによって浸透させてより、防腐・防カビ・防虫効果を発揮します。

基本的にはキシラデコールは2~3回は重ね塗りをする必要があります。

 

今回は2回塗りにしました。

3回も塗るのはちょっと面倒だったので、2回塗りにして完成後様子を見て必要であれば再度塗ろうと考えました。

 

門柱をDIYで制作する 木材加工〜塗装まで:まとめ

今回は自宅の新しく制作した門柱の木材加工と塗装を解説しました。

本当はこの記事で完成まで書く予定だったのですが、思ったより長くなってしまったので塗装までの内容としました。

木材加工は結構本格的に加工をしたので是非参考にしてみてください。

また、今度ホゾの加工に関して詳しく記事に使用と思っているのでこちらも楽しみにしていただければと思います。

 

では次回ついに門柱の組み立てから完成までを紹介していこうと思います。

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