家具制作-DIY実例集

【DIYで契りを入れるやり方を紹介】ダイニングテーブル用の天板をリメイクする

契り 入れ方

『家具職人がやっている「契り(ちぎり)」をDIYでやりたい』

そんな方にはこの記事がオススメです。

 

こんにちは、建具職人のなおっぺ@naoppemanです。

今回の記事は自宅のダイニングテーブルの天板を交換するために、会社の工場からいただいて来たナラ材の割れの入って天板を自宅でリメイクするという内容です。

 

もう少し簡単言うと自宅でダイニングテーブルの天板をリメイクするという内容です。

 

今回どのようにリメイクをするかというと、

  1. 割れ部分に契り(ちぎり)を入れて割れの広がりを防ぐ
  2. サンダー掛けして塗装をする

主にこの2点をやっていきます。

特に今回は「契り」の加工に関して詳しく解説しながら紹介していきます。

 

一応説明しておくと私の現在の職が建具職人とういうことで木工の職人になります。

なので、会社の工場から運がいいと自宅で使える木材をいただけたりするわけです。

 

というわけで天板のリメイクを紹介していきます。

 

このブログではWeb内覧会として新居を公開しています。

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会社から持って帰ってきた天板

ダイニングテーブル 天板テーgブル 割れ

こちらが会社からいただいて来たダイニングテーブル用の天板です。

木材の種類はナラ材で別名オークとも呼ばれる家具などに使用されることが多い木材になります。

ナラ材の特徴は、DIYなどで良く使用されるSPFやホワイトウッドなどに比べると非常に硬く、反りなど起こりやすい木材です。

ですが、木目がきれいで丈夫なので建具や家具で好んで使われているわけです。

ただしナラ材は硬いのでDIYには不向きの材料といえます。

 

そして天板の大きさは直径が1.2mの特大の円形の円卓となっています。

 

2枚目の写真を見てわかる通り、ここの木材の継ぎ目の部分が割れてしまっています。

なので今回はまずここの修復からやっているということになります。

 

それと、よく見ると天板がなかなか汚いです。

これは1週間ほど無塗装のままこの天板の上で夕飯を食べたからです……

後でちゃんとサンダー掛けできれいにする予定です。

コップを置いたシミもしっかり付いています……

 

割れを念のためクランプで寄るかやってみた

割れている部分がクランプで挟んで寄ればボンドの補修でもいけると思い、割れの両端にクランプをガッチリ付け、その2つのクランプをまた別のクランプで引き寄せるやり方でやってみましたが、やはり動きませんでした……

まあ、予想通りでしたが。

なので当初から考えていた契りによる補強をしていこうと思います。

契り(ちぎり)を準備

契り

こちらの写真に写っているのが契りです。

こちらは仕事の空き時間で作ったので制作工程の写真がありません。

実際に作った時に使用したのが、このようなバンドソーでカットしました。

実際にはもっと古い本格的な木工用のバンドソーです。

ただバンドソーだけでは切り落とせないので、細かい部分は手ノコとサンドペーパーで整えました。

ウォールナット 契り

こちらが実際に天板に置いてみたときの写真です。

契りはブラックウォールナットというナラ材に比べて黒い色に特徴のある木材になります。

なぜこの色を選んだかというと、ナラ材の天板にアクセントになるかなと思ったからです。

 

また契りはいろいろ調べた結果、蝶ネクタイのような形でこの斜めの角度は14度前後がいいらしいので何となくで作ってみました。

 

ちなみに契りの加工は今回が初めてで全て一発勝負です。

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それと角度を付けて墨をするにはプロトラクターという定規が便利です。

 

 

契りに合わせて天板に墨をする

契りが完成したら、契りの形に合わせた天板を掘っていくので、天板に契りに合わせた墨を付けていきます。

この墨はなるべく細いシャーペンなどで正確に書くことが重要です。

ちなみに私が精度をより求めるときはこのシャーペンを使ってます。

 

トリマーで墨の内側を掘る

契り トリマー

墨付けが終わったら、墨に合わせて掘っていくのですが、今回はトリマーで掘っていこと思います。

トリマーを持っていないという方はノミでやってもいいし、インパクトドライバーや電動ドリルなどでも掘ることはできます。

 

ようは掘ることができれば何でもいいのです。

そして、掘った底は見えないので多少荒く仕上がっても問題はありません。

 

ちなみに、私の使用しているmakitaのトリマーを紹介している記事があるのでトリマーに興味がある方は参考にしてみてください。

【マキタ3707FCレビュー】木工職人が選ぶオススメのトリマーはこれ こんにちは、建具職人のなおっぺ@naoppemanです。 DIYを趣味としている方は最初ノコギリで木を切っ...

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┗職人がオススメするRYOBIのトリマーを紹介“MTR-42とTRE-60V”

 

使用するのは付属のストレートビット

トリマーにセットするビットはトリマーを最初に買ったときにセットで付いてくるストレートビットを使用します。

このストレートビットはビットの中でもオーソドックスなビットで、6mmの太さで通常ならガイドなどを使用してまっすぐ溝を掘ったりするのに使用します。

 

掘る深さは10mmぐらいにしました

そして、このストレートビットを使用して掘る深さを決めますが、なんとなく10mmにしておきました。

深すぎると大変だし、浅すぎないぐらいということで10mmです。

ダイニングテーブルの天板の厚さが、30mmなので10mm掘るとどのくらいだということで確認をしています。

正直もう少し深くしてもいいかもと思いましたが、このまま10mmで進めます。

 

トリマーで契り用の穴の加工完了

上の写真のようにトリマーで掘っています。

トリマーは刃の回転に引っ張られて動いてしまうことがあるので、ブレないようにしっかり持って作業をしました。

また、トリマーで契りの墨線まできれいに掘るのでなく、線の1mmぐらい手前までにしておくのがポイントです。

なぜなら最後にノミで手加工をしてピッタリ入るように合わせていくからです。

なので、線のギリギリを攻めようとすると取り返しがつかないことになるので要注意です。

トリマーで掘るのは墨線の1mm内側まで、ギリギリまで掘ろうとすると失敗して取り返しがつかなくなります。

 

墨線の少し内側まで写真のようにトリマーを使用して掘ることができました。

契りの角は攻めすぎると線に刃が触れてしまうので時に注意して掘りました。

細かい残りはノミで整えていきます

トリマーである程度掘ることができたので、残りは手加工で少しずつ掘っていきます。

使用する道具は写真に映っているノミです。

私が家で使用しているのはいつどこで買ったか分からない安物のノミです。

しかも面倒で一度も研いでいません。

なので、硬い木材であるナラ材相手はなかなか大変でした。

 

鑿 加工 契り

こちらが実際に掘っている時の写真です。

一気に線まで掘ると掘りすぎてしまうので、最初は線の気持ち内側で掘ってから最後にギリギリを攻めようにします。

 

家にあるノミだと角が取れないので考えた結果ドリルで落としました

ノミで作業を続けていて問題が発生しました。

家にある安物のノミでは契りの角が急な角度過ぎて刃が入らないということに気づきました。

なので、いろいろ考えた結果、家にある一番細いドリルでギリギリまで穴を開けてカッターでコツコツ削ることにしました。

 

契りをい天板に入れていく

そして、ここまで作業を進めていき、いったん加工が完了しました。

といってもまだ、契りと合わせていないので合うか分かりません。

 

契りを軽く入れてみてきつくないかを確認

なので、一度軽く入れてみて入らない場所がないか確認します。

もし、きつい場合は天板側を少しだけノミで削り落として調整をします。

ただし契りと天板が緩いと隙間ができてしまうので、少しきついぐらいにしておくのが隙間がなく契りを入れるポイントです。

少しきついぐらいの方が隙間がなくピッタリ契りを入れることができます。

 

穴の微調整が完了

写真だと分からないくらいですが、ノミで少しだけ削ったりして調整をしました。

それと写真がないのですが、契りを入れる前にはボンドを入れるのを忘れずに、必ず天板側にボンドを入れてください。

契りを入れる前にボンドを入れるのを忘れずに!!

 

契りが入りやすくするため角を軽く面取りする

最後に契りの天板に入れる側の角を軽く面取りしておきます。

これにより、全体が平らに入りやすくなります。

 

当て木をして契り叩き入れる

実際に契りを入れていきます。

最初は軽く全体が入るまで入れていき、その後は契りが凹んだりしないように写真のように当て木をして叩いていきます。

 

上手く契りが入りました

契りが隙間なくいい感じに入りました。

契りの仕上げ

アサリのないノコギリで契りをカット

アサリ なし ノコギリ 契り

ダボなどを平らに切る用のアサリのないノコギリで契りを切ります。

ダボ用のノコギリははアサリという切れやすくする刃の形をしていないノコギリのことです。

 

鉋で契りの表面を整えます

契り 鉋

ノコギリで切っただけだと若干ですが、まだ凹凸があるので鉋で表面を平らに整えます。

これで一通り契りを入れる作業は完了となります。

 

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電動サンダーで天板の全体を整える

ランダムサンダー 天板 研磨

契りを入れ終えたので、天板のサンダー掛けをして塗装をしていきます。

まず、サンダー掛けですが写真のようにランダムサンダーで天板全体を研磨していきます。

今回サンドペーパーは180番を使用しています。

加工前のこの天板で1週間ほど食食事をしていたので油など結構汚れてしまっているので、入念にサンダーで落としていきます。

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角も再度丁寧にヤスリ掛け

天板の角なども少し角ばっていたので安全の為角をサンドペーパーで整えました。

 

私が使用しているベニヤに張っているサンドペーパーの作り方は下から見れます。

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自然塗料で塗装して完成

サンダー掛けしたら自然塗料で塗装をしてきます。

塗装をしたら最初よりさらに細かいサンダーで再度研磨しても2回目の塗装までやっています。

そして完成したのが上と下の写真です。

塗料の色はクリアなので、ナラ材の無塗装の白い感じが減って塗ったばかりなので少し艶がある状態になっています。

契りもいい感じにアクセントになっていてクリアの自然塗料もカッコよく仕上げることができました。

自然塗料に関して塗り方などより詳細な解説は下の記事で見ることができます。

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ダイニングテーブル用の天板をリメイク:まとめ

というわけで、今回は会社から持ってきたナラ材のダイニングテーブルの天板をリメイクしました。

内容は主に契りの入れ方を解説しました。

契りを入れるのはトリマーやノミなどの工具が必要で多少の技術も必要になります。

でも、私はDIYでできないこともないと思っています。

実際に契りを入れるのは私自身今回が初めてだったので。

 

なので、ぜひものつくりが好きな方はワンランクアップの技術として契りの加工などにも挑戦してみてはいかがでしょうしょうか?

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