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スライド式、クローゼット用オープンラックの作り方|DIY熱中マガジン#7

スライド式、クローゼット用オープンラックの作り方|DIY熱中マガジン#7

DIY熱中マガジン#7は先日DIYで作った「オープンラック作り」の作り方を解説します。

すでにざっくりインスタでは公開していますが、ここではより詳細に
「こんな道具を使っている」とか、
「ここがポイントだよ」
といった解説も盛り込んでお伝えします。

 

オープンラック作りの全体の流れを把握するためにも、インスタの投稿をさくっと見てから読み進めると内容が理解しやすいと思います。

また、このDIY熱中マガジンの公開と同時に作業風景をYouTubeでアップしました。

作業を動画で見るにはYouTubeで、
その解説を知るのにこの記事を利用してください。

 

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オープンラックの概要

今回製作したオープンラックはクローゼット用になります。

元はずーーと前に住んでいた賃貸のキャビネットを使っていたのですが、一部破損していたり、そのせいで引き出しが開きにくくなっており全く使っていませんでした。

↑こちらが以前使っていたキャビネット。

引き出しを使わず、上に服を載せるだけにしか使っていませんでした。
なので、よく見るとキャビネットの奥が何にも利用できていません。

今回はここのスペースを上手く使ってオープンラックを作っていきます。

 

ちなみに自宅が気になるという方はこちらの記事を読んでみてください。

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オープンラックの材料

オープンラックは主に、脚材と棚板の2種類の木材を使用します。

脚材に使用するのがレッドシダーと言われる木材です。

レッドシダーは米杉とも言われ、屋外に強く室内では抗菌作用もあるので、クローゼットに向いている木材になります。

無印などではよく、靴のニオイ消しなどで売られています。

 

ただ、レッドシダーを選んだ一番の理由は「見た目」にあります。

レッドシダーは見ての通り茶色い色が特徴的です。

普段DIYする木材では、杉材は赤白の色がはっきり分かれているし、SPF材は白っぽい色をしています。

この茶の色合いが好きで今回はレッドシダーを選びました。

 

サイズは30mm×40mmでホームセンターでは野縁とか垂木という名目で売られていることが多い大きさです。

今回は自分の職場である木工所で製材して準備をしました。

 

棚板にはOSB合板を使います。

「そもそもOSB合板ってなに?」
という方のために解説すると、OSB合板とは木片を接着剤で張り合わせた合板のことをいいます。

通常の合板に比べて、木片の荒い感じがDIYで人気の合板です。

今回もOSB合板の見た目の良さからこの合板を選ぶことにしました。

 

合板に関しては下の投稿が参考になります。

 

オープラックの図面

作ったオープンラックの図面を公開するので、ご自身で製作するときの参考にしていただければと思います。

とはいっても、自分自身が作るときはここまでちゃんと作っていません。
ここでみなさんに公開するために、見やすくあらためて書いたということです。

 

元々はこっちの図面で作っていました。

見ての通り手書きで、自分だけにしかわからないような図です。

大工でも設計士でもないし、自分で楽しんでやるDIYなので自分でわかる程度の図面で十分です。

ただ、よく見ると材料の数量がきれいにまとめた図と違っています。

そうなんです。
「数量を間違えていました」

 

手書きで簡単な図でも、数量や寸法だけは間違わないようにした方がいいです。
作っている最中にバタバタするので。
(動画内ではそんな素振りは見せずにスムーズな作業風に仕上がっていますが。)

 

図面は下のPDFファイルからダウンロードできるようにしておいたので、必要であればご自由に使ってください。
インスタでメンションやDMで「作ってみたよ」と連絡もらえると喜んで見に行きますね!

スライド式クローゼット用オープンラック図面一式

 

こちらの記事で、設計図の簡単な書き方を解説しているのでよろしければご覧ください。

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オープンラックはスライド式

製作するオープンラックはただのオープンラックと違い、下の棚板がスライドする仕組みになっています。

元は可動しないシンプルな作りの棚を検討していたのですが、これだと下の棚板にどんな服がしまってあるのかが分かりにくいと思い、手前に引き出せるスライド式にしました。

通常引き出しをスライドするには上の写真のようなスライドレールといった金物を使用します。
ですが、今回は服しか載せないのでそれほど重さもないため金物を使用しないで木材の加工でできるのではないかということで、自作のスライドレールに挑戦しています。

ここに関してはこの後の作り方の解説の中で紹介します。

 

服はしまわず見せてしまうべき

これはDIYというより自分の収納に関しての考えなのですが、
収納ってなんでもしまえばいいわけではないと思っています。

僕は、整理整頓とか収納、片付けといったことは嫌いではないです。
が、「その時間が嫌い」です。

服を畳んだり、しまったりといった時間の消費が大の嫌いというわけ。

「どうせまた着る服をわざわざ畳んでしまうとか時間の無駄」
「インナーや靴下、下着、バスタオルを丁寧に畳むとかありえない」

ここに時間を掛けて家事が大変とか、じゃあ畳むな!というのが僕の考えです。

 

だからこそ、服の収納にはしまいやすく、出しやすい。
そして何があるのかが一眼でわかる。

 

ようは使い勝手の良い棚が僕にとっての理想なわけです。
そうなると、毎回引き出しにしまう収納の仕方はNG。

 

だからこそ、今回のオープンラックを作ろうと思ったわけです。

通常の引き出し収納から、オープンラックにしただけでこんなメリットがあると思います。

  • 何の服がどこにあるのかがすぐにわかる。
  • 洗濯した服をしまいやすい。
  • 服選びに、服が全て見えるので選びやすい。
  • 服が取りやすい。
  • 風通しがいいので服にもいい
  • いい感じに畳んでしまえばそれなりに絵になる

ざっと考えただけでもこれだけ出てきます。

これ以上の内容は脱線しすぎるので、また別の機会でオープンラックの良さはお伝えしようと思います。

 

では長くなりました、作り方の解説に入ります。

 

オープンラックの作り方

ここからは作業風景の画像をもとに作り方の手順やポイント、使用している道具などを解説していきます。

1:スライド丸ノコで脚材をカット

最初に木材のカットから始めます。

OSB合板はすでにカット済みなので、ここでは脚材のカットになります。

 

カットにはスライド丸ノコを使用。

自作のスライド丸ノコの台と組み合わせて作業をしていく。

 

こちらが、先ほど紹介したレッドシダー材。

じつは製材して半年ほど置いておいたのですが、今回やっと使います。

 

こちらが専用の台とスライド丸ノコを組み合わせた状態。

取り外し可能で、ストッパーを利用すれば、毎回同じ長さに切ることができるという優れもの。

この専用の台を製作した動画と記事もありますが、自己流が過ぎるのであまり参考にならないと思いますが、一応リンクを貼っておきます。

【木工DIY】卓上スライド丸ノコ用治具|狭い作業部屋に便利、着脱式マイターソーステーションの作り方今回は卓上スライド丸ノコ専用の台を作ります。 この台があればより安定したカットができるだけでなく、Tスロットレールにストッ...

 

 

スライド丸ノコはRYOBI(現KYOCERA)製で、スライド丸ノコの中ではコンパクトで比較的安く買えるのでDIYではオススメ。

ちゃっかりレーザーでの切断位置がわかるのでそれなりに優れものです。

 

2:幅木に合わせて脚材を加工

クローゼットの壁ギリギリに製作してなるべく無駄のない大きさにしたいと思っていますが、壁と床との境目には写真のような部材がついています。

これは「幅木」と言って、大体の住宅では壁と床の境目についているものです。

脚材を壁ギリギリに設置しようとすると、この幅木と干渉してしまうので、幅木に合わせて欠き取る加工をする必要があります。

なので、幅木の寸法を測っているといくこと。

 

奥行きと高さを測っておきます。

ちなみにこの測定している道具は「ノギス」と言って、メジャーなどでは測りにくいところを測るのに便利な道具です。

100均でも売っているので、1つ持っていると便利ですよ。

 

測った寸法を脚材の残りに写します

 

スライド丸ノコは切る深さを調整できるので、幅木に合わせて調整をします。

 

いきなり本番は失敗するので、端材で試しにやってみます。

 

「いい感じですね!」

 

それでは本番!

欠き取る加工をする材料や位置を間違えないように番号などでわかるようにしておくと良い。

僕は「うっかりが多い」のでここら辺の予防はそれなりにしっかりしています。

 

スライド丸ノコで何度も切ることでこのように幅木に合わせて欠き取る加工をすることができました。

 

一番手間の掛かる2方向の欠き取り加工もこのようにしっかりとできているのがわかると思います。

 

3:ビス位置、組み立て位置の墨出し

脚材には他にもビスを打ったりするので、その位置を出していきます。

職人でいう「墨出し」という作業です。

使用している道具は「マーキングゲージ」と言ってこれも自作のものです。

これがあると、正確に印をすることができるんです。

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墨付け作業が複数あるときは、最初に1本終わらせてから、それをベースに墨を移していくと精度が良い。

そのためには、「ハタガネ」とうクランプのちびバージョンみたいな道具で2つの材料を挟んで印を写していくんです。

 

 

印を写すときはスコヤという直角の定規みたいな道具でやります。

スコヤと似た道具で差金という道具もありますが、いろいろ違いがありますがこのように直角に印を写すときにはスコヤがオススメ。

 

 

ビスを打つ材料の中心にもしっかり印をしています。

 

4:ダボ穴加工と木ダボ作り

今回木材の固定はビスを使用します。
ボンドを使用しません。

載せるものが軽い服だけなのと、ビスだけの方が後々解体が楽だからです。

 

ビスを見せない工夫をやりたいので、木ダボを使ったビス頭の目隠しを行います。

そのためにまずは木ダボに合わせた穴加工を行います。

通常はドリルドライバーでやれば良いですが、ボール盤を持っているのでこれで作業をやりました。

 

木ダボはホームセンターにも売っていますが、自作した方が脚材と同じ材種の木材のダボを使えるので、見た目の違和感が減ります。

市販のダボだと、どうしても元の材料とダボで色など見た目が変わってしまうんです。

ここで使っている道具を紹介すると、
ダボ穴を開けているのが「皿取錐」
ダボを作っているのが「埋木錐」

セットで持っていると便利です。

 

埋木錐で削るとこのような状態になります。

これをマイナスドライバーで底をポキッっておると、

 

このような木ダボを作ることができます。

 

5:ポケットホールジグで斜め穴加工

十字に木材を組む場所は片側は正面からビスを打つことができません。

なので一部は見えない位置から斜めにビスを打ち込みます。

斜めにビスを打つ道具というのもあって、それが「ポケットホールジグ」です。

これは中華製のやつを使用していますが、王道は下の商品などがあります。

 

ポケットホールジグを使うとこのように綺麗に斜めの下穴を開けることができます。

アップで見るとこのように穴があいています。

 

6:トリマーテーブルで、スライド用の凸凹材を作る

今回のオープンラックの下段はスライドする棚板です。

スライドする仕組みをどうするか悩んだのですが、木材の加工でどうにかすることにしました。

 

金具を使った方が圧倒的に滑りがよく使いやすいですが、載せるのが服だけなので木材だけでも良い感じに滑るかなと思って挑戦してみます。

 

そのスライドの仕組みは凸凹材を作って、凸材に合板を取り付け、凹材のへこんだ場所でスライドさせるというもの。
(わからなくてもとりあえず読み進めれば納得すると思います)

 

そんなわけで、凸凹材を作るのにトリマーテーブルを使用します。

トリマーテーブルは逆さになって固定されているトリマーを使って両手で加工ができる台のことを言います。

これまた、自己流がすぎるトリマーテーブルですが、作った時の動画と記事があるので興味のある方は覗いてみてください。

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まずは凹からです。

一度に掘るには負荷が強過ぎるので、3回くらいに分けて少しずつ加工をします。

 

凹材が終われば次は凸材です。

ガイドに当てながら加工をすることで、凸のような方に加工をすることができます。

 

完成したのが、このような部材です。

若干緩めにすることでスライドできるようになっています。

 

7:材料を組み立て前にサンダー掛け

電動サンダーを使用してサンディングをします。

組み立てた後からだと研磨しにくいので、バラの材料の状態でサンディングを済ませておきます。

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8:1回目の組み立て

組み立ては一度ですべて終わらさず、何回かに分けて行います。

ここではまず、脚材を途中まで組み立てます。

 

脚材は幅木の加工がされてるされていないや、スライド用の凹材などを正しく組まなければいけないので、よく確認して組み立てます。

 

組み立ての基本はコーナクランプを使用して組み立てます。

 

コーナークランプにF型クランプを使用するとより材料どうしをくっつけた状態でビス締めをすることができます。

『コーナークランプ+F型クランプ』
この組み合わせがかなり精度良くかつ、作業しやすく組み立てることができえると思っています。

 

各部材位置を合わせたら、再度下穴を開けて、

 

ビスで固定をします。

 

9:木ダボを使ったビス頭の目隠し

ビスを打った後はお話ししたとおり木ダボで目隠しをします。

手順はまず、ダボ穴にボンドを入れます。

全体にボンドが付くように、綿棒などで広げるといいでしょう。

 

そうしたら事前に作っておいた、木ダボを穴に打ち込みます。

 

余分なボンドをよく拭き取っておきます。

 

ボンドが乾いてからノコギリでダボを切ります。

このとき、ダボ切り用のノコギリを持っていると、材料を傷つけずに切ることができます。