新居の工事現場を解説

【新居の住宅工事を解説④】記念すべき上棟工事が終わった!!工程や施工を元現場監督が解説します

上棟工事

こんにちは、なおっぺ@naoppemanです。

 

このブログの「新居の住宅工事を解説」の記事は私の2019年完成した新居を元現場監督の経験を持つ私自身が工事状況を毎週解説する記事になっております。

全く建築や住宅に関して知識がない方でも工事内容が分かるようにお伝えしていきます。

また、ちょっとコアな話なんかもしていっております。

新居の工事に関しての記事は、下のリンクから一覧が見ることができますので、
工事進捗に合わせて見てみてください。

新居の工事現場を元現場監督が解説している記事 全集 新居を計画中の方に読んでもらいたい記事 ┗木造住宅は雨に濡れても大丈夫なのか元現場監督の私が解説します ┗分譲住宅と...

 

前回は上棟前の土台敷きを紹介しました。

【新居の住宅工事を解説③】上棟前の土台敷き工事と雨養生に関して解説 養生をばっちりにして年末年始を迎えるこんにちは、なおっぺ@naoppemanです。 このブログの「新居の住宅工事を解説」の記事は私の2019年完成した新居を元...

 

 

そしてついに1/9に上棟しました!!

いわゆる棟上げと言われる住宅工事の一つの節目です

ということで今週は元現場監督ということで、上棟に関しての解説していき我が家を紹介してします。

 

我が家は木造軸組み工法

我が家の工法は木造軸組工法という、昔からある在来工法です。

どういう作り方というと、柱と梁で骨組みを作っていく工法です。

木造の工法は大きく分けて2種類あります。

それが木造軸組工法と枠組み工法です。

 

木造軸組工法とは?

我が家の工法である、木造軸組工法は柱、梁が骨組となり構造体となる工法になります。

木造建築と言えば軸組工法と言ってもいいほど日本では主流な工法となっています。

建物の補強のため、強度を増すために筋交いという斜めの材は主に補強材として使用されます。

 

木造軸組工法のメリットとしては

軸組工法のメリットはざっと上げると4点です。

  1. 設計の自由度
  2. 開口が大きく取れる
  3. 間取りの変位性が大きい
  4. 木造ならではの木の雰囲気を出しやすい

 

1.設計の自由度

構造体が柱と梁なので、それ以外のところには色々なデザインをしやすいです。

また、大きな柱にしたり、大断面の梁を使用することで大きな空間を作りやすいのです。

 

2.開口が大きく取れる

構造が柱、梁なので、その内側は大きくスペースを作ることができます。

そのため、大きな窓や、開口などを自由に設置がしやすいです。

反対に壁式工法の場合は壁が構造のため、あまり大きな開口をとることができません。

 

3.間取りの変位性が大きい

柱や筋交いなどの構造体を避ければ、間仕切り壁の撤去などで、リフォームしやすい工法です。

なので、将来壁を撤去する予定の場合は筋交いを避けるようにしておくなどの工夫をすることで将来の間取り変更が可能になります。

枠組み工法は壁が構造体なので、将来の壁の撤去は基本的にはできません。

 

4.木造ならではの木の雰囲気を出しやすい

木造住宅を選んだ方の中には、木の温もりや、木の質感を出した空間づくりを求めている方もいるのではないでしょうか?

軸組み工法なら、柱、梁があるので、化粧柱、化粧梁など構造体をそのままデザインにすることが出来ます

他の工法でもデザインだけの為の化粧柱、梁を表現することが出来ますが、どうせなら軸組工法の本物の構造体で表現したほうがいいとい思うんですね

こう思うのは私だけですかね?

ちなみに我が家は在来軸組み工法で化粧柱と化粧梁をLDKに出します

 

新居の上棟工事を紹介

さて本題の新居の上棟工事についてですが、こちらが上棟工事中の状況です。

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上棟工事はレッカーが来て複数の大工が集まり行います。

住宅の工事としては大きな節目に当たる工事です。

私は当日仕事だったので見に行きませんでしたが・・

 

上棟工事の流れ

上棟工事の作業順を解説しようと思います。

まず上棟日までに、土台工事、足場架設などは終わらせておきます。

そして当日

1階柱建て→1階梁組み→2階床貼り→2階柱建て→2階梁組み→小屋組み施工→野地板施工

となります。

柱を組んでを梁を組んで床合板を張っていくような順番です。

小屋組みは聞きなれないと思いますが小屋組みとは天井裏の骨組みのことです。

そして野地板とは屋根を施工する部分の合板のことです。

 

上棟工事はこの工程を全て一日で終わらせます。

野地板の施工は翌日の場合もあります。

というより一日で終わらせなければいけないのです。

 

1階梁施工

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これが1階梁の施工が終わった状態です。

つまり1階の柱を立てて梁をその柱の上に載せた状態です。

 

2階柱施工中です

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1階の梁を組んで梁の上に床合板を敷き終わればまた柱を立てていきます。

 

2階梁施工

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1階の梁の時と同じく柱の上に梁を組んでいきます。

基本的には同じ作業ですが、2階の梁になると高さもでて結構怖いです。

また、梁の上はぐらぐらするのでその上でバランスを取りながら梁を組むのは慣れが必要です。

 

骨組みがすべて完成した状態

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これが新居の骨組みとなる部分が全て終わった状態です。

ここまでの状態になるにはだいたい15時ぐらいには終わります。

その後我が家の場合は屋根の野地板とルーフィングを施工しました。

 

最後にブルーシートで養生

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最後にブルーシートで建物の中に雨が入らないように雨対策を行ってその日の上棟工事が完了となります。

 

上棟後の家の中に入ってみました

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上棟工事の後日、新居の見学に行きました。

新居の中に入ってみての状況がこのような感じです。

 

きれいに上棟工事が完成しています。

写真に写っている斜めの材は仮筋交いといって、上棟時に建物の歪みを調整した後に、また歪まないよう建物を仮固定しておく材料です。

 

写真ではまだ完成時の間取りなどがわからない状態ですが、図面と照らし合わせると、どこがリビングでキッチンなのかな少しずつ完成形がイメージできるようになっています。

 

細かい気配りやこだわりの施工に感動

上棟工事を終えて改めて気づいた点がいくつかありました。

我が家の新居をお願いしている地域密着の住宅メーカーさんは一般的な住宅メーカーではほとんど採用していない金物や、細かい気配りのある施工などがいくつかされていました。

なのでこれらを紹介しようと思います。

また現場監督の経験がある私だからこそこのような細かいところは大きく感動しました。

 

ゴム付き丸座金の使用

在来軸組工法は柱と梁で骨組みを組み立てます。

その骨組みは金物で固定をしていきますが、その金物に我が家ではちょっとこだわってたんです。

出典:株式会社タナカ

 

みなさん羽子板ボルトってご存知ですか?

羽子板ボルトとは梁と梁をがっちり固定する金物です。

その金物は最後ボルトを座金とナットで締め付けます。

 

その座金ですが、通常一般的に金物に使われる座金はこのような商品です。

よく使用する一般的なスプリングワッシャー付きの座金です。

 

そして我が家で使われているのがこちらです

こちらは見てわかるように天然ゴム付きの座金になります。

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上の写真は実際の我が家の梁部分の羽子板ボルトのゴム付き座金です。

このゴムが非常に良い役割をしているんです。

ゴム付きだと木材の乾燥などによる木の痩せに対応してゴムが食いついてくれるんです。

 

なので、木材が痩せても天然ゴムにより、座金、ナットが緩むことがないのです。

 

また、地震も同じです。地震大国日本は頻繁に地震が起きています。

この地震の繰り返しで座金とナットは緩んでしまう可能性があるんです。

この振動によるゆるみも天然ゴムが力を抑制してくれたり、ゴムの気密性で防いでくれるんです。

 

何十年とこれから住んでいく住宅に、他社では取り入れていない仕様が取り入れられているのはなんだか嬉しくなります。

ちなみに栃木では2社ほどしかこの座金を採用していないみたいです。

まあ、ゴム付きの方が費用がかかるし、通常の座金でも建築基準法に引っかかるわけでもないので全く問題はないです。

ですが、通常の住宅メーカーはお客さんが気にしない座金でお金を掛けないところを我が家の住宅メーカーさんは細かいこだわりで採用しているというわけです。

 

2階の床合板の厚さが28mmで厚い

梁を組んだら床合板を施工します。

この床合板はだいたい24mmや28mmの合板を使用します。

ちなみに、私が以前勤めていた会社ではコスト削減で24mmを使用していました。

それが、ここではすべて28mmを採用しています。

では24mmと28mmのこの4mmで何が違うのか?

それは床の歪みに違いが出てきます。

梁は9.1mごとに組まれています。

なのでそのちょうど真ん中が重いものを載せたりすると沈んでしまうのです。

とはいっても欠陥でもなく基準に収まるの沈みではあります。

でもどうせなら沈まない方がいいですよね。

なので28mmにすることで24mmに比べて沈みにくい頑丈な床になるということです。

 

床合板を止めるときにボンドを塗っていた

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床合板の施工の仕方ですが、通常は釘で留めるだけです。

しかし我が家は床を施工する前にボンドを塗っていました。

写真で見ると左の人がちょうどボンドを塗ってますね。

 

後日担当の現場監督に理由を聞いてみるとボンドを塗る理由は床のきしみによる音の防止らしいです。

 

通常上棟工事というのはバタバタしていて忙しく、一日で終えなければいけない中でこのような一手間を加えているのに驚きました。

決して完成したら見えない部分をしっかり施工をしている会社は信用できるのではと思いました。

ちなみにですが、私の前いた会社はもちろんボンドを塗っていません……

なのでなおさら驚いたというわけです。

 

これからが我が家は本番今後の工程は

さあ上棟が終わり、ここからは専属の大工さんにて、造作工事が進んでいきます。

しかし我が家は施主支給のカウンターや棚それ以外にも複数の施主支給を準備しています

それら私自身で作成したり準備していったりしなければいけません

 

カウンター作成の内容はこちら

┗新居のカウンター材を作成する 木取り編

┗新居のカウンター材を作成する 加工編

┗新居のカウンター材を作成する 塗装編 ~リボスの塗り方公開~

 

また、元現場監督の意地で現場を把握していきたい、また細かい部分の納まりまで

打ち合わせをしていきたいのです。

 

でも完成してから「あれ?」と思うことや、「こんなんじゃなかった」などと後悔をしたくないですし、

完成してから直し工事とかも嫌ですし……

今後もしっかり我が家の工事の進捗を確認していきたいと思います。

 

翌週の記事はこちらから見ることができます。

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