木工How-to 入門編

【木工DIY初心者向け】ホームセンターで良質なSPF材(木材)を見極める3つのルール

【木工DIY初心者向け】ホームセンターで良質なSPF材(木材)を見極める3つのルール

こんにちは、木工職人で木工DIYクリエイターのNaotoです。

木工職人として働きながら、Youtubeで動画の投稿を中心として、ブログも書いたりしています。

Youtubeチャンネル『Naotoの木工DIY部屋』では自分のDIYの作業風景や木工DIYを初心者向けにやり方や作り方などを解説しています。

box02 title=”この記事で学べること“]

  1. ホームセンターでの木材の選び方がわかる
  2. 質の良いSPF材の選び方がわかる
  3. 木材の見分け方がわかる[/box02]

 

いきなりですが、普段DIYをしている皆さんは、ホームセンターで木材を選ぶ時どんな点を気にして購入をしていますか?

例えば、

「いつも上から取っている」

「なるべく見た目がきれないなものを選んでいる」

皆さんはこのような選び方をしていませんか?

この選び方だと良質な木材を選ぶことができません。

 

とうわけで今回のテーマが、

「ホームセンターで良質なSPF材(木材)を見極める3つのルール」

こちらを解説していきます。

 

今回の記事を見ていただければ木工DIY初心者のあなたでもホームセンターで良質な木材を見極めることができるようになります。

 

そもそも木材は必ずしもホームセンターで同じ品質の商品が置かれているわけではないんです。

質の悪い木材もあれば、良い木材もあります。

何も知識がないまま木材を買いに行くと質の悪い木材を買ってしまうなんてこともあります。

 

今回は実際にSPF材を購入してきたので、解説を交えながらSPF材の見極めも実際にやってみようと思います。

見極め方は写真だと伝わらないので、途中途中動画を差し込んでいます。

実際に木材を見ているところから動画を見れるので動画をチェックしながら確認してしてみてください。

 

この記事の内容はYoutubeでも動画で公開しています。

SPF材(木材)を選ぶ3つのルール

それでは、SPF材の見極め方はこちらの3つのルールをまずはチェックしてみましょう。

この3つのルールを見るだけで以前より格段に良質な木材を選べるようになります。

 

ここで先に一つだけ注意点をお伝えしておきます。

今回の木材選び方はDIYの初心者向けの内容です。

そもそも木材の選び方にはたくさんの方法がありますが、それを一から全てお伝えしても生かすことの出来ない知識になってしまいます。

なので、今回はその中でも特に大切だと思う点だけを3つに絞ってお伝えしていきます。

1.反り、曲がりの確認

それではここから各項目を解説していきます。

まず、1つめのルールが反りや曲がりの確認です。

木材は、乾燥や木目の癖などさまざまな理由で反りが発生します。

反りや、曲がりがある木材を選ぶと、加工や組み立てがやりにくく最終的に完成度の低い作品になってしまいます。

例えば、箱を作ろうとした時に木材が反っていると四角に組んだつもりが反りにより膨らんだ形に完成してしまうなど思っていた形にならないなんてことがあります。

だからこそ、なるべく真っ直ぐな状態の木材を選んでDIYをするのが良いというわけですね。

 

まず、木材の反り、曲がりの見方には少しコツがあり、それが睨むという方法

木材を目線の先に置き片目で睨むようにして反りをチェックする方法のことをいいます。

とにかく、一度実際にやってみるのでやりながら解説をします。

こんな感じで睨むことで木材の曲がりを確認することができます。

木材は幅と厚さで反りやすさが違う

ここでポイントですが木材はサイズによっても反りやすさに違いがあるんです。

ではツーバイフォーとワンバイフォーどちらが反りやすいと思いますか?

は木材は厚さが薄くて幅が広い木材ほど反りが大きくなるんです。

つまり、ツーバーフォーより厚さが半分のワンバイフォーの方が反りやすいというわけですね。

 

ここでポイントですが、ホームセンターではツーバイフォーやワンバイフォー材よりも幅

広い材料も売っています。

ですが、幅が広い材料は反りやねじれが大きくなってしまいます。

なので、棚板に使用しても反っているのでガタ付きの原因になってしまいます。

 

ではどうするかというと、合板を使ったり、ワンバイフォーやツーバイフォーを繋げて使用するのが良いですね。

つまりワンバイフォー、ツーバイフォーより幅の広いものはなるべく使用しない方が良いということですね。

薄くて幅が広い木材ほど反りやすい

2.割れ、欠けを見つける

次に2つの目のルールが割れ、欠けが無いものを選ぶということです。

割れていたり、欠けていたりする木材は当然ですが選ばないようにしましょう。

割れている木材なんて商品として売って良いのと思うかもしれませんが、ホームセンターでは普通に売っているんですね。

なので、ちゃんと選ばないとダメだよというのがこういうこと。

 

ここで注意点ですが、

小さい割れなら大丈夫かなと思うかもしれませんが、木材というのは乾燥収縮を繰り返すので、小さい割れでも時間が経つことで割れが広がる可能性があります。

なので、せっかくDIYで家具を作っても小さい割れがあっただけで耐久性が落ちてしまいます。

だからこそ、基本的に小さくても割れている材料も使わない方が良いです。

小さい割れでも後々割れが広がる可能性があるので選ばないようにしましょう。

それと、割れや欠け以外にも輸送時の梱包でのバンドの後がついていて角が凹んでいたり傷がついている木材もあるので、こういうのも選ばないように注意してください。

それでは割れや欠けを実際に見てみてましょう。

3.節やヤニの有無

次に3つ目のルールが、節、ヤニを見分けるです。

まずは節とヤニとはということで解説をします。

節とは木材に見える黒い丸状の部分。

節があると強度に影響が出てしまうことがありますが、やはり一番は見た目が悪くなるということです。

 

木材というのは比較的節が少ない方がグレードが高く好まれる傾向にあります。

なので同じ値段で買うならなるべく節が少ない方が良いということです。

 

そして、節には生節と死節という2種類があります。

生節とは節の周りの木材と一体になっていて比較的見た目が悪くない節のことを言います。

反対に死節は節の周りの木材と組織が分離しており、抜け落ちてしまうこともある節のことを言います。

抜け落ちてしまう節を抜け節とも言います。

ここで節の選び方としては見た目を気にして節はなるべく選ばない、ただ妥協して生節はギリオッケーです。

もしくは切る位置を考えた時に死に節を避けることができるなら死節があっても良いかもしれませんね。

 

ヤニに関してはこれも目視で確認してください。

木材によっては一部蜂蜜のような茶褐色の色をした液が出ているものがありますがこれがヤニです。

ヤニはベタつき洗っても落ちにくく、取り除いてもまた出てくるなど欠点だらけです。

なのでヤニが出ている木材はなるべく選ばないようにしましょう。

ホームセンターで売っている木材では杉はヤニが少なく松やSPF材といった木材が比較的ヤニが出やすい材種となっています。

それでは節、ヤニに注意して実際に木材を確認してみましょう。

自分で購入するホームセンターを決める

最後にホームセンターで木材を購入する際のちょっとしたポイントをお伝えしようと思います。

これは、木材の選び方ではなくホームセンターの選び方になります。

実際に自分で経験したことなのですが、ホームセンターによって木材の質が違います。

なので何店か回って自宅近くで質のいい木材を扱っているホームセンターを見つけることも良い木材を選ぶ一つのポイントとなります。

例えば自分の自宅周りのホームセンターでは大型より小さいホームセンターの方が質が良かったです。

ただ、最近ウッドショックの影響で価格が高騰しているだけでなく木材の質も落ちているのでなお選ぶ場所は見極めたいところです。

良質なSPF材を見極める3つのポイント:まとめ

というわけで今回はホームセンターで良質なSPF材(ツーバイ材)の見極め方というテーマで解説しました。

まとめるとDIY初心者はSPF材の選び方をこの3つのポイントに絞って確認するといいよということでした。

それが、

ということでした。

DIYの上達のためには真っ直ぐ切ったり真っ直ぐ穴を開けるといった技術だけでなく今回のような木材の選び方という見極めも重要となってきます。

ぜひ次ホームセンターでSPF材を購入する時にはこの動画で解説した3つのポイントを意識して見極めてみてください。

 

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